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雪が降り注ぐ、寒い冬の夜だった…。
「何してんの?」
ゴミ捨て場で震えるアイツを見つけ、声を掛けた。
アイツは、ゴミの上に座り込み、膝を抱えてガクガクと震えていた。
「……歩ける?つか…歩け。さ…行くよ。」
アタシは、そんなアイツの手を引き、家に連れて帰ったんだ。
戸惑いながらも、ゆっくりと歩くアイツは、ただ…震えるだけ。
アタシは、その震えを止めたかった。
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