少年の観察

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さて、何をする? 少年はある喫茶店に入り、バックからノートを取り出した。 勉強か? 後ろから覗き込む。 運ばれてきた水をひとくち飲むと、白いノートにシャーペンを走らせた。 ん?なにしてんだ? ふわりと浮いて、脚を組んだ。 「ん~…会えて…君と…」 時々、頭を掻きながらシャーペンを休ませたり走らせたりした。 コイツ、何してんだ?勉強してる訳でもなく、手紙を書いてる訳でもない。 詩か? 少年はしばらくシャーペンを走らすが、諦めてノートをしまった。 「やべっ!」 ケータイを見ると、急いで店を出て街中を走った。 なんだ? ふわふわと浮いて少年の心を覗いた。 少年は大学生で、あるバンドで入っているが、ベースやドラムがまったく出来ずに、作詞をやっている。 ふうん?バンドやってる意味あるのか? 少年はある建物に入り、階段を駆け降りた。 ライブ…ハウス? 通り過ぎた看板を思い出し、少し頬を緩める少年の後を追う。
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