少女の観察

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いっちょ、腹ン中 覗いて見ますか。 ひょいっと心の中を覗いて見る。 ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク。あたしがなにしたって言うの? なんであたしばっかり… おーすげー感情。色で言うならドス黒? 女の子は何故か黙ってばっかで、シンタイ扱いに耐えた。 女の子は小学校からの友人で同じクラスになった女の子にも裏切られた。 その時の女の子は呆然として、目を見開いた。 すげーカオ。 女の子の顔を覗くと、目の前のモノを見てなかった。 ふーん。てめぇ可愛さに集団に隠れて友達 裏切ンだ。うすっぺらい友情だな。 女の子の心の傷は、深く深くなって、絶望が覆った。 でも、女の子が唯一 絶望を抜け出せるのは名もなきスポーツだった。 それは所属している剣道部だった。 お、イキイキすんだ。 女の子は剣道をしている時だけ目に生気を取り戻していた。 ふーん。すげー好きなんだ。 まるで、飴と鞭だな。いや、違うな。 つーか、なんで我慢してるわけ? ふと疑問を思い、心の中を覗く。 自分の尻拭い位 自分でする。親とか言ってもホントに解決にならない。 変にプライド高いな。苦しいなら言えばイーのに。
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