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移動教室で、ふわふわと浮かんで女の子の隣に並ぶ。
女の子はおどおどとして、クラスメイトの後をついていった。
女の子は他のクラスメイトに比べ、人並みの自信を失っている。
でも、放課後には笑う女の子がいる。
まるで二重人格だな。
ふと気付いて、家で1人の女の子を眺めた。
「ひっく…う~」
声を殺し、胸を手で押さえて泣いている。
とりあえず心を覗く。
なんで?なんで?
…ああ、私がいけないんだ。私が悪いからシンタイって言われるんだ…
答えがみえない不発弾の疑問に、無理矢理 答えを当てはめて納得させようとした。
自分なりの答えの出し方かよ。つーか、やられっぱなしじゃん。
「ック…あいつなんか」
死ね死ね死ね死ね!
絶対 殺してやる!殺してやる、殺してやる。
黒い願望。心の中を蛇のようにうごめいて、荒れ狂う。
こっちが本心じゃん。
ふんと鼻で笑い、女の子から離れた。
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