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必死に耐える女の子。
周りを憎む女の子。
覗けば覗くほど、波のように浮き沈みの激しさが目の前で現れ、カタチを変えた。
思春期 特有の胸を焼くような苦さと、甘い楽しさが混じり合い、女の子を苦しめる。
そして、女の子が憎む男子達の幼さが抜けない無邪気な残酷さ。
残酷さから
女の子は軽蔑の眼差しで
冷めた目でクラスを見下す。
ああ、
なんて下らねぇクソクラス。
こんなクラス死んじまえ。
お、口がわりぃね。
おもしろ半分で毒を吐く男子。
傷ついていく女の子。
ふーん。怖いねぇ。
ふあっと欠伸をする。
あ、担任か?
担任と思われる中年女性教師が見ていた。
助けねぇんだ。
その後、教師と生徒の二者面談が始まる。
女の子は復讐とばかりに男子のケータイをチクった。
でも、口ごもり表情は暗い。
「授業中にケータイいじってました‥」
チクるという裏切り。
復讐なのに晴れないココロ。
大人側についてしまう思春期の裏切り。
大人と子供の狭間で苦しむ女の子。
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