†＜ボルケーノタワー＞†

第一幕～七人の勇者～

（上村翼）
「さー、しまって行こう！」
俺の名前は上村翼。今は高校三年で野球部のキャプテンをやっている。
今日は他校との練習試合。
この試合に勝てば部員のやる気もでて、夏の高校野球にもいい影響がでるはずだ。
さて、そんなこと言ってる内にすでに九回の表、俺らの攻撃だ。
しかしこの回運悪く下位打線から始まるのだ。
まず一人目、打ち上げた玉はセンター方向に。打球はよかった。しかし無情にもボールはグローブの中へ。
後の二人もにたようなもので悪い予想は的中し三者凡退に
「ま、まあみんなそう落ち込むな。この裏さえ守ればまだまだ動転、しまって行こう」
しかしこの裏、ピッチャーに疲れが出て初球からバックネットまで放られてしまった。
「お前ら、なに落ち込んでいる？これはまだ練習試合だろうが、今日の試合をいかして練習すればいいじゃないか。」
監督の言葉で部員たちも少し元気を取り戻したようだった。