Story:2

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「キスしてほしいわけ?」 「っなわけないでしょ…!」 目は開けられない。開けたら確実に、今より赤くなるに決まってる。 「目開けて澪里って呼ばないとキスするよ」 「顔近いから目開けられないのよっ」 「じゃあキスしよっか」 …観念して目を開けた。 「ん。良い子だね、先輩」 「…年下のくせに」 何で上から目線よ。 でも今はイラつくってよりもドキドキが本当にヤバい。 目開けてもやっぱり顔の距離は変わってないし。 「名前」 「…やだ」 「何で?」 「恥ずかしいし。」 も―…。 恥ずかしいって言ってる自分が、恥ずかしいし。 「男の名前くらい呼んだ事あるでしょ?」 「ないわよ」 「えっ!?」 素で驚いた顔をしてる。
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