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「キスしてほしいわけ?」
「っなわけないでしょ…!」
目は開けられない。開けたら確実に、今より赤くなるに決まってる。
「目開けて澪里って呼ばないとキスするよ」
「顔近いから目開けられないのよっ」
「じゃあキスしよっか」
…観念して目を開けた。
「ん。良い子だね、先輩」
「…年下のくせに」
何で上から目線よ。
でも今はイラつくってよりもドキドキが本当にヤバい。
目開けてもやっぱり顔の距離は変わってないし。
「名前」
「…やだ」
「何で?」
「恥ずかしいし。」
も―…。
恥ずかしいって言ってる自分が、恥ずかしいし。
「男の名前くらい呼んだ事あるでしょ?」
「ないわよ」
「えっ!?」
素で驚いた顔をしてる。
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