Story:2

2/21
前へ
/454ページ
次へ
「あの人だよ、桜野架月」 「噂通りだね―」 「ほらっあそこの席の子」 「あれのどっち?」 廊下には人が溢れかえっている。 「…やっぱり架月見に来る人多いね」 ひきつり笑いで廊下を見る目の前の鈴。 廊下の人達の目的はあろうことか私。 「迷惑。すっごい迷惑。」 廊下を一睨み。 「まあ皆まさか架月と王子が付き合うだなんて思わないしね。見に来る気持ちも分かるよ」 「付き合うって言っても昨日言った通りよ」 「分かってる分かってる!全く好きじゃないんでしょ?」 昨日王子と付き合う事になった。つまり彼氏。 鈴には昨日の夜に報告した。メールで済ませようと思ってたけど、メールを見た鈴から速攻電話がきた。 で長電話したから今日は凄い眠い。
/454ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12970人が本棚に入れています
本棚に追加