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「あいつと付き合うだけでこんな事になるのね」
溜め息をつきつつ、廊下に群がる人達を見る。
「架月ファンも居るよ~」
「居るわけないわね」
「分かってないなあ」
クスクス笑う鈴。可愛いなあとか思って見ていると…。
「「「きゃああああ」」」
いつも通り校庭からの黄色い声援。
廊下に居た女の子達はその声援を聞いて、バタバタと階段を下った。
「王子来たね」
「そうね」
「架月はお出迎え行かないの?」
「行くわけないでしょ」
「だよね」
その後何事もなく、HRが終わり、授業が始まる。
付き合ったからって、何が変わるわけじゃないんだなあ
なんて考えてた2時間目。
キーンコーンカー…
「次の授業までにここやっとけよ―」
と言いながら先生が出て行く代わりに、朝も聞いた黄色い声援が聞こえてきた。
「「「きゃあああ」」」
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