Story:2

5/21
前へ
/454ページ
次へ
「こんなトコ連れて来て何する気~?」 ニヤニヤと口元を上げて、そう言った。 こんなトコとは、階段の踊り場。 この階段は主に移動教室の時に使われるので、今は全く人気がない。 話すにはもってこい。 「ただ話すだけよ。」 「ふぅ~ん?別にあそこでも良かったじゃん」 「あんたがあのキャラだと、私がイジメてるみたいに見えるからよ。」 「先輩冷たいもんね」 東峰澪里は頷きながら話す。 「悪かったわね。で、何?」 「今日昼休み図書室来いよ?」 「私昨日1人でやったんだけど」 「1人でヤった?」 こいつのニヤけ顔、凄い頭にくるわ。 「変態。まあそういう事だから、私は図書室に行かない。」 キッパリ言い切るが、奴の余裕な笑みは変わらない。 「何でさ?付き合ってんだから、一緒に居ようぜ?」
/454ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12970人が本棚に入れています
本棚に追加