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「…っ別に無いけど、澪里が可哀想に思えただけよっ」
バッとカードを奪い取って、逃げるように図書室を出て行った。
タイミング良くチャイムが鳴り、生徒達も出て行く。
「あははははは!」
私と東峰澪里しか居なくなった図書室で、笑い声が響く。
「どうしたのよ」
「あはははは」
お腹を抱えて、涙を浮かべながら笑う東峰澪里に聞いた。
「あははは…は~面白かった!」
「何がよ?」
「あの先輩の顔!面白すぎ!あはは」
「あんたの笑いどころ分かんないわ。」
昼休みの分のカードを引き出しにしまう。
「よくあの先輩目の前にあんなに言えたな」
「私思った事だいたい口に出すタイプなのよ」
勿論仲良い子とか性格良い子には、そんな事ないけど。
ただ、ああいうタイプは嫌い。
図書室であんなに大声で話す非常識な人。
まあ年上にあんな事言う私も、非常識なのかもしれないけど。
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