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ちょ、これは無理。
ヤバい。
ポーカーフェイス崩したくないのに。
私の意志とは反対に赤くなる顔が嫌だ。
抱き締められるのなんて始めてだし。
「腕…っ離してよ」
「ヤだって言ったら?」
「…じゃあ顔、遠ざけて!」
「ん~?」
私の首を持ち、更に顔を近付ける、奴。
年下のくせに、私で遊んでる。
…分かってるのに、顔の熱は増すばかり。
「…っ」
「先輩初々しいね」
ニヤりと妖しく笑う顔が、近い。
腕がまわされている腰の辺りが熱い。
「……」
これ以上東峰澪里の綺麗な顔を見てると、今以上に顔が赤くなりそうだから、目線を逸らした。
「先輩これ以上俺の顔見てたら、惚れちゃいそうなんだ?」
「は、はあ!?」
ああああああ。
声裏返った。しかもやけに大きい声出した。
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