Story:2

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「ちょっ…ほんと、離して!」 もうこの際プライドやら何やらなんて関係ないわ。 距離が欲しい、距離が。 「な、ま、え」 「それよりっ…離してよ!」 手を東峰澪里の胸について、引き離すように押した。 「………っ」 見た目に反して案外堅い胸板に、戸惑う。 …って私変態みたいじゃない…! 「先輩の変態~」 「なっ…!」 「胸板触りすぎだよ?」 胸板に置いていた手を握られた。 腰は腕一本で抱き締められてる。 「わっ」 ドキドキが手通って伝わりそう。 つか指、長いし白いし細い。 「せ―んぱい」 「な、によ」 覗き込んでくる顔を見ないように、ギュッと目を瞑った。 目瞑ると自分のドキドキがさっきより大きく聞こえる。
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