Story:2

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「悪かったわね」 「じゃあクラスの男、何て呼んでんの?」 「は?…佐々木とか松田とか」 「中学生みてぇ」 プッと笑う目の前の男。 つか普通、呼び捨てって彼氏だけにするもんじゃないの? まあ私的な考えだけどさ。 ってかその場合私がこいつの事“澪里”って呼んでも、おかしくないんだわ。 「うるさいわよ」 「先輩って純粋だね―」 「ガキって言いたいわけ?」 「さあね。じゃあ大人の階段のぼろっか」 「は?」 東峰澪里は掴んでいる私の手を自分の頬に当てる。 うわっ何この肌。そこら辺の女の子なんかよりめっちゃスベスベじゃない。羨ましい。 「な―ま―え」 「別に東峰澪里でも問題なくない?」 「付き合ってるのにそれはおかしいよ?」 「付き合ってはいるけど、好き合ってるわけじゃないでしょ」 「だから、先輩は俺に堕ちるって。」 「どんな自信よ。」 ハァッ、と呆れながら溜め息をつくと、東峰澪里がいきなり耳元まで顔を持ってきた。
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