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「はっ!?ちょっと…っ…」
「架月」
凄い低音ボイスで囁かれた。
しかも顔が耳に近すぎる。息かかってくすぐったい。
「なっ…にすんの!」
掴まれてた手をバッと離させ、耳に当てる。
いつもより耳も頬も熱い。ジワジワしてる感覚。
「か―わいいね、架月」
やめて欲しい、ほんと。
名前呼ばれる度こんなに顔赤くしてたら、私のイメージ崩れるわ。
「あああんた、後輩でしょ」
「でもあんたは俺の女でしょ?」
出ました、甘いキャラ。
首を傾けながら上目遣いとか…。
「けどっ…」
「か―づ―きぃ」
「な、何でそんなにコロコロキャラ変えんのよ」
心臓もポーカーフェイスも保たないわ。
「ね、名前…」
空いていた手で、私の左の二の腕辺りのYシャツを掴む。
「…何よ。」
この仕草に上目遣いは、女の子より可愛い気がする。
「呼んで?」
「…っ」
そんな仕草にプラスでうる目はヤバい。
何か私がいじめてるみたいじゃない。
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