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「あれ!?もしかして俺、邪魔しちゃった?」
ドアを開けたのは、制服を着崩し、髪を茶色に染めツンツンに立たせた男の子。
「っち…ンだよ、千」
澪里は舌打ちをし、180度キャラを変えた。つまり素を出した。
「あっ桜野先輩!?」
「はい?」
私はこんな人知らない。
千(セン)と呼ばれた男の子は、こっちに歩み寄ってきた。
「何しに来たわけ?」
「ちょっ…」
何と。澪里は私のお腹辺りに頬をくっつけてきた。
「噂に聞いてた通り美少女じゃん!」
そんな体制な私達を気にもとめない。
そして私は美少女じゃない。
「離して!」
そして私は我慢の限界だった。
今まで可哀想だと思ってたけど、これはもう無理。恥ずかしすぎだわ。
パチン…
「痛い」
「は、な、れ、て」
私は未だに頬をすり寄せてる澪里のおでこを、軽く叩いた。
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