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その日はもう遅いからと
タクは駅まで送ってくれた。
ふとあたしは
疑問に思ったことを聞いた。
「ねえ、お金っていらないの??」
タクは少し驚いた顔をしたけど
すぐに笑顔になって
「高校生からお金とれないからね。今日は特別サービス!!…ケイさんとかには秘密だよ」
そう言いながら
また頭を撫でてくれた。
嬉しい気持ちを
声に出せなくて
小さく頷くと
タクはまたねって
手を振りながら
夜の街に消えてった。
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