12人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごく、・・・でら、く・・・っぅ・・・」
ツナのおえつと共にプリントには小さな染みが少しずつ出来る。
自分の大切な人が自分のせいで涙を流している状況。
獄寺は隣に座るツナを無意識に抱きしめていた。
「そんなことないです。俺、逆に十代目に触れたくて堪らないんです。」
突然、抱きしめられたことに驚きツナの涙はもう止まっていた。
「でも、触れてしまうと自分を押さえられなくなって何をするか分からないので、極力触れないように努力をしてたんッスよ」
「俺、獄寺くんが本当は俺のこと好きじゃないって勘違いしてた」
獄寺の胸の中でつぶやくツナの声は寂しそうで彼は抱きしめる力を強くする。
「俺には十代目の代わりなんていないんです」
優しくささやかれる言葉にツナは静かにうなづきながら嬉し涙を一筋こぼした
最初のコメントを投稿しよう!