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そんな日々の中のある日。
ツナは数学の小テストの補習プリントに向かい、獄寺はツナが書くはずだったクラス日誌を書きつつ丁寧に彼のつまづいたところを教えていた。
「ここはx+1をもう一つの式のyに代入するんです」
「わかった・・・このまま計算していいの?」
「そうですよ」
教室には二人が紙の上にペンを走らせる音だけが響く。
そして窓の外からは運動部の掛け声が聞こえる。
「あっ・・・」
ツナが小さな声を上げた時には教室の床に二人が使っていた一つだけの消しゴムが落ちた後だった。
「俺が拾います」
「獄寺くん、俺が拾うからいいよ」
二人が同時に拾おうとしたせいで指先が触れ二人は顔を赤くし、そして獄寺は手を引っ込める。
「・・・・すいません」
「獄寺くんは俺が好きなのに触れるのイヤなの?」
肩を震わせうつ向くツナに獄寺は何を言っていいのか分からず口をつむぐ。
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