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「ほ、本当ですか!?」
「もちろんじゃ。お前は毎日辛い修行に耐えているからの。今日はそのご褒美じゃ。存分に遊んでくるんじゃ。……ただし、忍術は使うでないぞ?わかったか?」
勝じぃが少し口に笑みを浮かべならが僕に言う。
きっと今日の勝じぃは機嫌が良いのだ。
「わかりました!!では忍術を使わなければあの建物の屋上に上がっていいのですね!!」
さっき指差した高い建物にまた指を差しながら勝じぃに言う。
「そうじゃ。じゃから階段を使うといいじゃろう。……それと、あの建物の中の人間には見つかるでないぞ。見つかったら補導されてしまうからの。……よし、わかったならもう行っていいぞ。」
「はい、建物の中の人間に見つからなければいいのですね!承知しました!それでは行ってきます!!」
大きな声で勝じぃに言ってから、僕は行きたくて仕方ない、高い建物に入って行った。
建物の入り口は自動扉で独りでに開き、建物の中に入ると幸いにも人がすくない。
――階段は……あった!あそこまでなら見つからずに行ける!
階段は入り口の左側の奥にあり、忍び足走っていくと、誰にも見つからずに階段へいくことができた。
――やった!……あとはこの階段を登れば屋上へ行けるんだよね……
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