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なるほど……だから綾は子供のままなのか。
「子供のリョウは凄くかわいかったわ!リオにも見せてあげたいわぁ」
ニコニコしながら綾の姿を思い浮かべるフィリアさん。
――羨ましい……私でもあんまり綾をいじったことなんてないのに……
「と、とりあえず!!なんとかして綾に会えませんか!?どうしても綾に会いたいんです!」
綾を早く連れ戻したいし、抱きしめてもみたい。
「あー、悪いな。いまクリスにキツく言われてて俺だけ綾に近づけないんだよ。……まあ、代わりと言っちゃなんだけどロゼッタ達を連れていくといい。あの2人なら綾の場所がわかるぞ。それに綾に言わなきゃいけないことがあるしな」
理由はよくわからないが、ソウルさんがいうのだから本当なんだろう。
それに今日はロゼッタとレイナと遊ぼうとしていたところ。
「わかりました!それではロゼッタとレイナはいまどこに?」
「ロゼッタ達は上の階で弟と遊んでるわよ」
天井を指差しながらフィリアさんが教えてくれた。
――ロゼッタに弟がいたんだ……どんな子かな?
いままで弟がいるなんて聞いたことがない。
「ありがとうございます。ではちょっと2階へ行ってきますね」
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