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「どうしたの?」
「……いまので15個目」
「………………」
なるほど、さすがレイナね。
何を考えているかわかるようで一番わからないのがレイナって女の子。
「そっか!いま15個目かぁ……さすがバニラアイスだね。こんなに食べてもまだ飽きないよ!ポテチはすぐに飽きるのにね」
うんうんと頷きながらロゼッタがまた常識外れなことを言う。
15個もアイスを食ったら頭がキーンってなったり寒くなったりしないのだろうか?
それ以前に飽きないって…………。
「…………っ!」
今度はレイナが近くにあったパスタ屋を発見してしまった。
「(くいっくいっ)美味しそう」
私とロゼッタの服を引っ張りながら「行きたい」と言うような顔でレイナが私達に言う。
ちなみにレイナも普通じゃない。
「あんたさっきラーメンを食べたばかりじゃないの!まだ食べる気なの!?」
あのパスタ屋で食べたら今日で3件目になってしまう。
「んっ!(こくこく)」
私に期待を込めて力強く頷くレイナ。
レイナはお菓子じゃなくて食べ物が大好きみたいで、特に好きなのが麺系の食べ物らしい。
「仕方ないなぁ、デザートが美味しそうだし行こっ!」
そんな下らない理由でいいのか、ロゼッタとレイナが笑顔でパスタ屋に入っていく。
私にはもう無理だ……、実を言うとロゼッタにつられてアイスを食べたりレイナに付き合ってラーメンやそばを食べている。
だからもう胃袋が限界に達していた。
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