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「じゃあもし森下君に告白されたらどうする?」
「普通に振るよ」
珍しく真顔で即答するロゼッタ。
きっとその真顔には深い意味が込められているのだろう。
「ごめん……つまらないこと聞いてしまったわ」
なんだかロゼッタが微妙にこわくなって謝った。
「あはは、気にしなくていいよっ!」
すぐにいつも笑顔に戻って楽しそうにロゼッタは返事をする。
「ロ、ロゼッタにはソウルさんがいるものね!……じゃあレイナは誰かいる?」
これ以上は聞けないと思い、次はレイナに的を絞る。
「?……いない」
首を横に振りながらレイナ。
「じゃあ気になる人は?」
レイナのは特に知っておきたいから、もう少し粘ってみた。
「……い、いない」
レイナは少し戸惑ったような素振りで首を横に振る。
この反応は……検討中とみた。
誰か引っかかる人はいるみたいだ。
――いま聞く必要はないっか……今日のところは見逃してやろう。
そう思ってこれ以上聞くのはまた今度にした。
いま私が聞いてレイナの恋路に泥を塗る訳にはいかない。
「レイナ、今日は特別に逃がしてあげる」
私が言い終えると、2人が注文したデザートやパスタが運ばれてきた。
今日は2人がこれを食べ終えたら家に戻ることにしよう。
というかこれ以上店が沢山あるところにいたら体がもたない。
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