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「あの…私が高倉さんの所に押しかけたせいで、なんだかすごいことになってますよね?」
わけがわからなすぎて、美里は先ほどから冷や汗が止まらない。
「君が行動を起こさなければ、僕はずっといまのままだった。君のおかげで色々なことに踏ん切りがついた。だから、麻生が気に病むことはない。」
そうは言われても、ケロリとしてはられない。
まんじりともせず、2時間の間美里はおろおろ部屋にいたが、司はゆったり座ったまま時折かかってくる電話に対応していただけだった。
そして、2時間後……。
次々と戻ってきた要達から報告を受け、そこでやっと腰を浮かせた。
「麻生。ここからは僕達の出番だ。行こう。」
なんの気負いも緊張も見せず、司は足を進ませた。
「はい!!!」
緊張を1人で引き受けたような顔で、美里も部屋を出る。
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