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「元々君が無理矢理正嗣氏に詰め寄って申し出たんだろう?あんな大物相手に君みたいな何も知らない子供がうまく交渉できるわけないのに。」
「……!?だけど、私は先生から離れるなんて言ったわけじゃないです!」
「離れればいいじゃないか。どうせまだ恋人になったわけでもない。教師と生徒だ。それとも冬耶は君を抱いてくれたか?」
「錦織さん!!」
「抱かれてもないのに、恋人きどりはいい加減によしたらどうだ?冬耶のことを本当に好きなら冬耶は諦めれるはずだと思うけど?それが冬耶のためだ。」
「でも先生は断って欲しいって言いました。」
「言わなかった?君は甘い毒だって?」
嫌悪感いっぱいの掃き捨てるような物言い。
気怠い視線はうっとうしげに、美里をチラリとみただけですぐ逸らされた。
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