Period ruler～時代の支配者～

†不死鳥のギルド†

　
「クロノス兄ちゃん！お帰りなさい！」
「クロノス兄ちゃん！お帰り！」

「ただいま」

数人の子どもたちが笑顔で駆け寄ってくると、クロノスは優しい口調でそう答えた。

この子どもたちは、不死鳥のマスターが孤児院から引き取ってきた子どもたちだ。

「お前たちっ！早く家に入らんか！」

「はーい！おじいちゃん！」
「はーい！おじいちゃん！」

明朝にも登場した、この老人こそが、この不死鳥のギルドマスター、ライアー・アルセンスだ。

今は何の変哲もない口うるさい老人だが、昔は西側に見える王国に仕えていたらしく、この湖や周りの森ごと王国から買い取ったと言われている。

しかも、お金をギルドの運営ために使う以外に、許す限り、周りで騒いでいる子どものような孤児たちを引き取り、一人前になるまで育てているのだ。