†不死鳥のギルド†

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ギルドマスターのライアーと、クロノスたちが入った家は、一階から三階まで吹き抜けとなっている。   一階は、6人ほどが座れる大きな木のテーブルが幾つもあり、すでに何人かの二十代ほどの男女が談笑している。   ここでは、主にギルドメンバーが食事をしたり、雑談をする場である。   続いて二階には、メンバーたちや、子どもたちの部屋となっている。   最後に三階には、ライアーの部屋と、ごく一部のメンバーしか入ることの許されない階となっている。   まだクロノスは、その階には行けないというよりも、ライアーに行かせてもらえない。   ちなみに、今の不死鳥の人数は50人弱と有名ギルドにしては小規模で、しかも、その中の10人弱はライアーが拾ってきた子どもたちだ。   それにも関わらず、不死鳥のギルドが三強の1つである理由は、ライアー自身の強さもあるが、クロノスよりも格上のメンバーが数人も所属しているからだ。     「じじい。何か仕事は?」     クロノスは先ほどの子どもの1人を肩車しながら、奥の酒類などを置いているバーテーブルの上に座っているライアーにそう聞いた。
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