1話

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「ワン!」 アタシの朝の目覚めはいつもこの一声で始まる 布団の中でモゾモゾと動きのそりと体を起こす。 アタシの布団の脇には一匹のパピヨンが、嬉しそうにフリフリと尻尾を揺らしていた 「おはよ。ルパン」 アタシが頭を撫でると嬉しそうにルパンはじゃれてくる そしてアタシのパジャマをグイグイと引っ張り、 「早く散歩いこうぜ!!」 的なオーラ全快でひっぱってくる。 「わかったから、今着替えるから待ってて…」 あくびを噛み殺し、軽く鬱になりながらもいそいそと制服に着替える。 携帯を開くと、時刻は6:30 嬉しそうに足にまとわりつくルパンを何度も踏みそうになりながら、紐をつけて家をでる。 「今日もいい天気…」 太陽の眩しさに目を細めアタシはルパンの散歩をする う○こ袋は持ってるけど、基本拾いません。カモフラージュです。 え?ちゃんと拾え? いんだよ別に、肥料を撒いてると思えば。 道端で踏張るルパンを見ながらアタシはそう思った。
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