1話

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散歩コースを回って、家の前まで無事到着。満足そうに尻尾を振るルパンに 「可愛いぜこんちくしょう」 と萌えながらも家の前にたどり着く。 ふと道路を見てみると、キラッと光っている何かを見つけた。 家にルパンを入れてから再度道路にでる。 「何だろう…」 そこへ行き、拾い上げて見てみると銀の指輪だった。 指輪の縁には、真っ黒な竜がほられていて中々カッコいい… 「落とし物…?」 ここで待っていれば探しにくるだろうか… アタシは携帯を開いて時間を見る。 「7:06分…なんとも微妙な」 学校に間に合うためには、最低でも7:40分には出なければならない… むむむ…とアタシは唸る。 朝ごはんはいいとして、洗濯物は干したい…、 しかし指輪をこんな道路に置いておけば、車につぶされたり誰かが持っていってしまったりと大変だろう こういう時にアタシの性格は面倒くさい… 自分で言うのもなんだが、責任感は強い方だ。 どうしよう…。 手のひらに置いてある指輪を眺め、考えるアタシ きっと周りから見たら変な光景だろう…。
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