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「んん?見たこと無い文字……」
本当にアタシは見たこと無い文字…、でも、
アタシは読めたんだ…
「我は…契約の指輪なり……、古の時を声…」
ゆっくり、ゆっくりとアタシは声に出して呼んだ。
黒いオーラがアタシを包んでいるともわからずに。
「ああああ!!」
その瞬間、頭上から声が聞こえた。
しかし時すでに遅し。アタシは最後の言葉を呟やいていた。
「我は、指輪と契約せし」
その瞬間…ブワッと指輪から真っ黒な煙が出てきた。
「きゃあ!?」
とっさに指輪を落とそうとするが、急に指輪が右手の親指にはまった。
すると黒いオーラは消えてしまった
何コレ何コレェェエエ!?
「ひいいぃい!?」
あまりのビックリな出来事に右手をぶんぶんとふる。
「落ち着け!」
誰かの声がする。んなもん知るかぁあ!!
「落ちつぶっはぁ!!」
えっ!!
はっと我に帰り、塀を降りる。
するとそこには…
「何この人…コスプレオタク…?」
アタシの振り回した腕が頭にクリーンヒットしたらしく、道路でうつぶせに大の字に伸びていた。
何故アタシがコスプレかと思ったのかはまた今度。とりあえずアタシの家の前にこんなのが倒れてたらご近所の目が痛い…
足をガッと掴むと、ズルズルと家の中に運んだ。
その際にコンクリートの地面に顔が擦れていた見たいだけど、ノープロブレム。
家に入り、息も絶え絶えにリビングまでひっぱる。
「ふぅ、疲れた。あ、ルパンそれにおしっこしちゃだめだよ。」
ルパンがふがふがと匂いを嗅いでいたから一応注意した。
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