ダンデライオン

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  どどど…どうしよう! まさか自分が第一発見者だなんて!! 俺は慌てふためきながらいつもは使わない脳みそをフル回転させた。 「と……とりあえず警察に電話!」 が、携帯を取り出そうとしたその時……。 「よし!決めたっ!!」 すぐ側で横たわっていたはずの死体がそう言いながら起き上がった。 「ぎゃっ!ゾンビ!!」 「え?」 真ん丸な薄茶の瞳が俺を捕らえる。 「……生きてる?」 途端、俺は安堵で気が遠くなった。 体が妙な浮遊感と共に傾く。 「え?ちょっと君!?」 ガシッと体を支えられ、ふと我に戻った。 目の前には少年のきょとんとした顔。 「わっ!ごめん!!えと、死んでたかと思って……!!」 なんだか恥かしくなって慌てて離れる。 が、少年は俺の顔を覗き込む。 「君って一年生?」 「え?あぁ、うん」 目の前にある可愛らしい顔に見とれていたせいで曖昧な返事になってしまった。 ほんとにお姫様みたい……。 「名前は?」 「名前?えと……椎名涼平」 なんで突然自己紹介? そう思いつつしちゃったけど。    
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