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酒と料理が運ばれて来て、しばらく何気無い話題で楽しんでいたら、嫌なセリフが聞こえてきた;;;
『ねぇっ!!席替えしょっ!!(笑)』
『そ~だね(笑)』
『長々この組み合わせだしね(笑)』
弥生ちゃんだっけ?その周辺が、盛り上がり始めて合コン恒例の、席替えになっちまったよ;;;
すると詩穏ちゃんが俺の服を少し引っ張って、寂しげな顔をして…
『晴君と離れちゃうの寂しいね…』
『本当…???』
マジかっ///
心臓うるせぇ!!俺ど~したんだ??なんだこの心拍数;;;!!!
『ぅん///』
寂しそうにうつ向いた詩穏ちゃんを見た瞬間に、胸から首にかけた辺りが、キュッと絞まる感じがした…
今すぐ連れて帰りてぇ///
俺のものにしたいっ!!!
でも平常心保て!!!焦れば失敗するしな…
『後でまた話せるよ(笑)』
『だと良いね(笑)』
うつ伏せてた顔を上げ、俺に笑って見せて…
『詩穏~ちょっと来てぇ!!(笑)』
恭子ちゃんが立ち上がって呼ぶと、詩穏ちゃんは少しフラつきながら立ち上がって…
『はぁい!!ぁっごめんなさい;;;…晴君また後でね(笑)』
俺に少し倒れかかったけど、俺の肩を支えに堪えて、耳元で囁いた…
「また後でね…」
完全俺に気あるよな///
すっげぇ達成感?が俺の中で巻き起こって…
『ぁあ…(笑)』
平常心を保ってるつもりだったけど、知らず知らずに少し顔を赤らめてたみたいだ///
恭子ちゃんと座敷を出ていく、詩穏ちゃんから目が離せなくて、俺はずっと詩穏ちゃんの背中を見ていた。
なんだろう…この切ない感じ…
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