♯1

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酒と料理が運ばれて来て、しばらく何気無い話題で楽しんでいたら、嫌なセリフが聞こえてきた;;; 『ねぇっ!!席替えしょっ!!(笑)』 『そ~だね(笑)』 『長々この組み合わせだしね(笑)』 弥生ちゃんだっけ?その周辺が、盛り上がり始めて合コン恒例の、席替えになっちまったよ;;; すると詩穏ちゃんが俺の服を少し引っ張って、寂しげな顔をして… 『晴君と離れちゃうの寂しいね…』 『本当…???』 マジかっ/// 心臓うるせぇ!!俺ど~したんだ??なんだこの心拍数;;;!!! 『ぅん///』 寂しそうにうつ向いた詩穏ちゃんを見た瞬間に、胸から首にかけた辺りが、キュッと絞まる感じがした… 今すぐ連れて帰りてぇ/// 俺のものにしたいっ!!! でも平常心保て!!!焦れば失敗するしな… 『後でまた話せるよ(笑)』 『だと良いね(笑)』 うつ伏せてた顔を上げ、俺に笑って見せて… 『詩穏~ちょっと来てぇ!!(笑)』 恭子ちゃんが立ち上がって呼ぶと、詩穏ちゃんは少しフラつきながら立ち上がって… 『はぁい!!ぁっごめんなさい;;;…晴君また後でね(笑)』 俺に少し倒れかかったけど、俺の肩を支えに堪えて、耳元で囁いた… 「また後でね…」 完全俺に気あるよな/// すっげぇ達成感?が俺の中で巻き起こって… 『ぁあ…(笑)』 平常心を保ってるつもりだったけど、知らず知らずに少し顔を赤らめてたみたいだ/// 恭子ちゃんと座敷を出ていく、詩穏ちゃんから目が離せなくて、俺はずっと詩穏ちゃんの背中を見ていた。 なんだろう…この切ない感じ…
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