ピエロ

♯８

X'mas…
恋人達の一大イベント…

でも俺仕事だし詩隠も手伝いだし;;;

朝起きたらベッドサイドで詩隠がスーツ着てて、目覚めの光景としては申し分無い（笑）

『おはよー（笑）』

『ん…おはよう（笑）』

おはようのキスも最高…

でも頭ん中は辞令でいっぱい（泣）
いや!!今日１日忘れ去ってやる!!!
X'masだ!!

レストラン予約もした!!
さすがに明日仕事だからホテルに一泊は無理だが（涙）

プレゼントも完璧!!

後は予約の９時迄に仕事終わらせるだけ!!

冷水で顔洗って気合い入れて、さー着替えよ（笑）

『あっ晴!!朝パンでいい？』

『何でも良いぞぉ（笑）』

キッチンから声掛けられんの良いね～（幸）
完璧浮かれまくって寝室入ったら、クローゼットに見慣れないスタイリッシュなスーツ…

あれ？もしかして…もしかして!!？

『しおーんっ!!!』

『はぁい（笑）』

『これはっ!!!？』

『X'masだからね（笑）』

『お前最高っ（嬉)』

すっげぇ嬉しっ//どうしよっ///
下手なプレゼントより、趣味に合ったスーツってどうよこれっ（幸）
抱き締めた詩隠可愛いしもーっ絶対離してやんねーっ（喜）

『晴っ;;!!痛いっ痛いって;;!!』

『わりぃ（笑）』

『気に入った？』

『すっげぇ気に入った（笑）』

『良かった…このスーツ似合う体キープしてね（笑）』

『ぇ;;;;』

プレゼントには裏があった;;;

腹を出すなとプレッシャーがローライズから伝わる;;;

取り敢えずスーツに手を通すと、サイズはバッチリ…

腹はなんとかイケる（安心)

腹筋続かなかった俺への試練;;;;

『似合う!!カッコいい（笑）』

『そうか？（嬉)』

『うん!!（笑）』

『ローライズは試練？』

『秘密…キスは無し？（笑）』

肩に腕掛けてキスねだられちゃ拒否る事なんて出来ね（笑）

X'masならではの甘い朝は幸せって初めて知った。
願わくは来年も再来年もずっと二人で過ごせますように…

誰かに祈って朝飯食って二人で部屋を…

『この靴も!!？』

『スーツと靴合わないとダサいし（笑）』

『あ…もしかしてこの為のバイト？だったりして…』

『そこは聞いちゃ駄目でしょ（笑）』

嬉しくて泣きそう…
健気な大魔王に連れられて部屋を出た（感涙)