♯8

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只今の時刻7時58分… 後2分… 詩隠も帰り支度し終わったな… 『榎木…お前がGTRか?(笑)』 『るせぇ;;急ぐんだ;;』 『俺も駐車場まで参戦しちゃる(笑)』 『せんでいい;;;』 『目眩ましだ(笑)』 『あっそ…』 『10…9…8…7…6…5…4…3…2…』 『『お疲れ様でしたーっ(笑)『えっ;;!!!』 赤羽のカウントダウンで詩隠の腕掴んで、三人で事務所飛び出したら、みんなキョトンとしてたし(笑) 『じゃあお疲れ(笑)』 『お疲れ様でした(笑)』 『赤羽お疲れ!!詩隠行くぞ(笑)』 『え?ハイハ~イ(急)』 詩隠が赤羽に手振って車に乗り込んだから、車ぶっ飛ばす!! こっから40分… まぁ余裕で着くんだが、X'mas渋滞にハマらないとも限んねぇからな;; 『晴?どうしたの?部屋と逆だよ;;;』 『良いから良いから(笑)』 『昨日からやたら変だよ;;』 『気にすんなって(笑)』 『気になるよ;;;』 『あ…わりぃ;;ホントなんでもねぇから(笑)』 やっぱ見ててくれてたみたいで、悲しそうな顔でうつ向いちまった;; 辛いのって俺だけじゃないんだ… 詩隠の口数減ったままレストランについて、駐車場から二人で手繋いで歩く… 『晴…頑張ったね…』 『初X'masだしな(笑)』 『大好きだ晴っ(笑)』 『知ってるから入んぞ(笑)』 雑誌で見て予約したんだけどかなり良い雰囲気… 高校生には早すぎた気もするが、それはさておきコートを預けて席に通される… 予約したのは窓際の席!! 直ぐにソムリエらしきオッサンが近づいてくる;;; 『いらっしゃいませ。ワインリストをどうぞ(笑)』 『肉料理のコースにしたんだけど選んで貰えますか?(笑)』 『畏まりました。ではシェフと決めて参りますが、奥様は甘口と辛口どちらがお好みで御座いますか?(笑)』 詩隠は窓の外のライトアップされた庭が、お気に入りらしくてずっと見てる(笑) にしてもやっぱ奥様って良いよな/// 『詩隠はどっち好き?(笑)』 『ぇあ…甘い方が好き…?』 『では甘いで選んで参ります。』 ソムリエが立ち去って、詩隠は何の事だか分かってないような顔してる(笑) 『何が甘口?』 『ワインだ(笑)』 やっぱ聞いてなかったな(笑)
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