♯8

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部屋は普通のコジャレた洋室。 部屋に入って詩隠が肩に腕回してきたから、舌絡ましながらベッドに近付く。 途中でお互いの服剥いでベッドにつく頃には裸。 普通の光景だろうが、俺にはなんか新鮮に思える… 誰のテリトリーでもない部屋で、宝物の存在を確かめるのは妙な気分だ。 恥ずかしそうな詩隠もいつもより可愛く見える。 照明もカーテンも開けっ放しで抱き合う…つ~より舐めあう… 繋がるまで言葉は交わさない。 交わさなくても愛情が伝わるから… 詩隠の声だけで満たされていく。 でも繋がったら言葉が出てくる。 安心感からか溢れだした愛情からか… 『はるぅンッ…好きッ//』 『知ってる…好きなだけ?』 『知ってるックセにぃッ//』 『言わねぇとわかんね…』 『ァッ愛してるッンーッ///』 確かめたいから言葉が聞きたくなる。 後は上からキスされんのが幸せ感じる。 セミロングの柔らかい茶髪が俺の顔に掛かって、直ぐ後に柔らかい唇の感触。 握りしめた指の間にある指輪の感触… 俺のもんだ……… 終わる頃には俺と詩隠は入れ替わって、俺が詩隠に崩れ落ちる。 詩隠に抱き締められてキスして、隣に転がって……… 『凄い気持ち良かったっ(笑)』 『何が違うんだ?(笑)』 『分かんない!!けどねっそ~だなぁ…いつもが打ち上げ花火だとするよね…ヒュ~パ~ンッ!!ってやつ(笑)』 『今のは?(笑)』 『豪華な仕掛け花火!!ヒュ~パ~ンッシュルシュル~パーンッってカンジ?(笑)』 『聞くな;;で要点は?(笑)』 『だからすっごい気持ち良かったって(笑)』 『あっそぉ(笑)』 やっぱ馬鹿だ(笑) けどめちゃくちゃ可愛くって愛しくって仕方ねぇ… あ~あ帰したくねぇなぁ;; 詩隠の要点の掴めない話を長々聞いて、初めて二人で風呂入る(笑) つっても俺が抱えて強制的に(幸) 『ほら出るぞ(笑)』 『も~ちょっと抱っこ(笑)』 結局はバスタブで詩隠に捕まって長々浸かって、上がってから煙草くわえて詩隠の頭を拭く(幸) 『も~いいよぉ(笑)』 『まだまだ;;風邪ひくだろ;;』 『ドライヤー使います(笑)』 『風力弱いからまだ!!』 『最近のは普通…』 『『つ~かムカつく…』』 二人で笑いあって髪乾かして、服着て車に戻って……;;
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