♯1

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されるがままにベッドに寝転んでたら、そこそこの快楽と一瞬のすっげぇ快楽… キスを求めて来る女に、口を開ける事さえ虚しく思えるけど、俺は一瞬の快楽のためだけに、身体ごと飲み込まれてた。 いつの間にか女の喘ぎ声がおさまって事は済んでた。 『晴海はめんどくさがりね(笑)』 『スッキリしたんなら良いんじゃねぇ?俺寝る…』 この女とのするのは楽で良い… 疲れることもないし、溜まったもんがスッキリする… 美人だしスタイル良いし連れ歩くには丁度良い… ただそれだけ。 恋愛感情なんて俺には無い… そんなもん高校の卒業式で落としてきた(笑) 俺はそのまま中途半端に脱がされた服を脱ぎ捨て、堕ちるように眠りにつき… 朝起きると女は仕事に出ていてテーブルに鍵が1つ… 書き置きには、 いつもの場所ね。 服を着て鍵を取ると部屋を出て、自宅のマンションへ帰る… 昼か… 完全寝過ごしたな;;; 薄暗いリビングに入り照明を付け、キッチンへ向かい珈琲を淹れ、何と無く買い置きしていたパンを取り、ソファーに座ってテレビ見ながらかじる。 面白い番組ねぇな… スーツをソファー脱ぎ捨ててシャワーを浴びてみる。 時間潰しもあるけど、ふと思えば俺の身体って女の唾液だらけだしな;;; 腰にタオル巻いて髪拭きながらソファーに戻ると、携帯が光っていて健吾からメールってすぐわかった。 [4時〇〇駅集合でヨロシク〓] 女子高生だしイマイチ乗り気になれねぇ;;; 女子大生だと張りきんのに(笑) 適当に服を出して一応、合コンらしい格好に着替えて、またソファーでテレビを眺めてた… 『後二時間…洗車でも行くかな…』 車の鍵と財布を持って部屋を出て、近くの洗車場で1人虚しく車を洗う。 時間潰し… の筈がいつの間にか真剣に洗ってる俺がいる… 黒のボディーが光って自分が映る。 やる気ねぇな;;; 車に乗り込んで時計に目をやると… 15:20… ヤバい;;駅までここから40分はかかる… 良くてギリギリ… また健吾に小言言われると思うと、ため息をつきながら車を走らせた…
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