丑三つ時の列車

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「人形」 ある男と申しておきます。有名な人形収集家の方です。 その方が亡くなり困った遺族の方があるお寺に人形供養をお願いしました。 ところがその和尚。供養料金は相当とりましたが普通の燃えるごみに出してしまいました。 ほらあそこを見てください。人形に埋もれて体すら見えないものがおります。 あれがその和尚でございますよ。 和尚は寺が夜中ざわめいているのに気がつきました。 和尚がその音がするところに行きますと、焼けただれた人形が目や鼻や口に飛び込んだといいます。 お坊様にもいろいろみえるようでございますね。 あの人形一体一体に憑いている女の霊がゆりさなかったのかもしれません
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