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「自分の子供を心配しない親なんていないよ!」
「え…」
「お父さんはね、何も語らないことが多いけど、それは自分の子供のことを信じてるからだし!あの大きな背中を見ればわかるでしょ!家族を守るために一生懸命な姿が何よりも証拠なんだよ!!」
拳を握り締めて熱く語る彼女を、ポケ~ッと見上げる夕青。
里海はガシッと夕青の肩を掴むと、その目を見て今度はゆっくりと喋りだした。
「今すぐ、お父さんに謝りなよ。」
その諭すような里海の一言で、夕青はまるで操られたかのように電話をかけた。
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