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泣き止んだ時には、もう外は明るくなりはじめていた。
「………じゃあね?」
「………有難う。」
さっきのを思い出して少し恥ずかしい気持ちで言った。
「気にしないで?私はしたいからしただけだから♪」
「また会えるか解らないけど………。」
「次会った時には、御礼がしたいな……。」
それは本音だった。
「………うん。またね?」
しかし、去ろうとした彼女の動きが途中で止まった。
「貴方は一人じゃない。辛い時には私がいた事を思いだして……ね?」
そして僕らは別れた。
朝日は昇り、地上を明るく照らしている。
これが、僕の決意を決めた日の出来事だ。
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