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ガラガラ
「おーい席付け」
「えーなんか昨日橘が自動車に引かれそうになっていたのを助けてもらったそうだ。みんな気をつけろよ」
「松山せんせーもっと生き生き話してくださーい」
「うるさーい高木、これがせんせーのMAXだー
なんかおまえら質問ないかー?」
「はい」
「はい。期待はしてないが高木ー」
「せんせーの胸はパットですかー?」
「せんせーのは天然だー苺牛乳飲んでたらこうなったー女子ー苺牛乳飲めーそしたらこんなんなるからー」
この朝からのあほ会話にも慣れてきた。
海斗の担任の先生松山容子凄くテンションが低い。
そしてホームルームも終わり休み時間。
「海斗!!」
「うん?」
「なんで昨日引きかけられた事あたしに言わなかったの?」
「なんで都に教えないといけないんだ」
「だって、家お向かいだし……」
「かんけーないだろ」
「いいじゃない、教えてくれたって!!」
二人が睨んでいると高木が
「まあまあ、夫婦ゲンカもそれぐらいにして」
「「夫婦じゃない!!」」
高木はニヤニヤしながら二人を見ていた。
すると都が
「まぁいいわ、次そういう事あったら高木とかじゃなしにあたしに教えてね」
そう言うと都は自分の席に戻っていった。
「いや~大変な嫁ですな~海斗くーん」
「なぁ、いい加減やめてくんねぇかなそれ」
「いいじゃん、おもしろいし」
「お前なぁ……」
彼女は佐々木都、海斗の向かいの家に住んでいて海斗とは幼なじみ世話やきな性格でそのせいで一部からは『姉さん女房』とか呼ばれている。
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