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「そう思うことはわかりますけどこれが事実なのです」
「事実も糞もあるか!!証拠が無くて信じられるか!!」
しばらく沈黙が流れた。
「証拠ならありますよ」
「え……」
玲香に見せられた写真を見て海斗は絶望した。
それは海斗が知らない男性と仲よさ気にブランド物のバックを買っている母親の姿だった。
「そんな………」
二枚目の写真を見て海斗はまた絶望した。
それは、血を流して倒れている海斗の父親仙太郎だった。
「なんだよ……これ……」
「それが事実です。仙太郎様の次はあなたが狙われるかもしれない。だから私が雇われたのです」
「あんた一人で守れるのかよ」
また海斗がボソッと言った。
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