「稼働」初めての出会い

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AD2595 ルヴェルス旧市街 「待てー!このクソガキ!」 「絶対に嫌だー!」 ボクの名前はカル。 訳あって追われています。 ガタンッ 「見つけたぞ~。ガキ」 「あっあ。うわ~」 「クソッ!αからβへ。ガキを逃がした」 「βからαへ。了解。どっちに逃げたか分かるか?」 「あん?ああ、13ブロックを北だ」 「北?北と言えば~。了解、直ぐに向かう」 「あそこは何もない廃工場だったはずだ。行くぞ」 廃工場内 「ハーハー。ここまで来たら大丈夫。それにしてもなんで、ラヴァエラ軍がボクを追ってるんだろ」 ここへたくさんの足音が聞こえてきた。「ガキはこの中だ!探し出せ」 気性の荒い男が大きな声で命令を出した。 「隊長。子供がいません」 「何!?もっと探せ!」 「はっ」 男はイライラしながらタバコをふかしている。 「隊長!工場の奥に穴が空いていました。多分、そこにいると思います」 「よし分かった。行くぞ」 確かに穴が空いていた。 だけど、子供が入るくらいの小さな穴だった。 「発破の準備をしろ。ガキが死のうが生きようがどうでもいい」
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