鳴らない携帯

鳴らない携帯電話

それが初めての彼女との出会いだった。
それから何日かしたある日曜日、天気が良かったので俺は木の下で木によしかかって、携帯ゲーム機であそんでいた。
どこからともなく声が聞こえてきた。
「なにしてるんですか？」
回りを見ても人影はなかった…
「上ですよ、上」ってまた聞こえて、木の上見てみると…。
この前の女の子が木の上にいた。
俺は「そこでなにしてるの？」
彼女は、「この木の上って風が通って涼しいんだよ。」
「あとここから見る風景が好きなの。」
「この間の雨の日におあいしましたよね」っていいながら降りてくる。