野球ボール

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そんな室内が嫌いな私は、昼食後、直ぐにベランダに出た。 しばらく、椅子に座って外を眺めていた。 ポカポカした陽気が気持ち良くて、いつの間にか寝ていた。 楽しそうに話す声に目が覚めた。 時計に目をやると、時計は、4時半を知らせていた。 久しぶりに良く寝ていたみたいだ。 最近は、毎晩1時間おきに目が覚めて、あまり寝れていなかった。 「ふわぁ――――!!!」 背伸びをして、ふと外を見た。 高校生のにぎやかな様子。 とても楽しそうで、羨ましかった。 ぼーっとしていると、何かが飛んで来た。 「きゃぁ!!!!!」 しゃがんだ私の足に何かが当たった。 見ると野球ボールだった。 ボールを拾い外を見た。 「すいませ―――ん!!!」 そこには、朝走っていた男子高生がいた。 「ごめんなさ―――い!!!取って下さ―――い!!!」 男子高生は私に頭を下げた。 私は彼の言う通りに、ボールを彼へ返した。 「ありがとうございま―――す!!!」 「いえいえ!!!」 久しぶりに高校生と話せたことが嬉しかった。 それだけなんだけど、その日は、気分良く眠りにつくことが出来た。
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