10人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな室内が嫌いな私は、昼食後、直ぐにベランダに出た。
しばらく、椅子に座って外を眺めていた。
ポカポカした陽気が気持ち良くて、いつの間にか寝ていた。
楽しそうに話す声に目が覚めた。
時計に目をやると、時計は、4時半を知らせていた。
久しぶりに良く寝ていたみたいだ。
最近は、毎晩1時間おきに目が覚めて、あまり寝れていなかった。
「ふわぁ――――!!!」
背伸びをして、ふと外を見た。
高校生のにぎやかな様子。
とても楽しそうで、羨ましかった。
ぼーっとしていると、何かが飛んで来た。
「きゃぁ!!!!!」
しゃがんだ私の足に何かが当たった。
見ると野球ボールだった。
ボールを拾い外を見た。
「すいませ―――ん!!!」
そこには、朝走っていた男子高生がいた。
「ごめんなさ―――い!!!取って下さ―――い!!!」
男子高生は私に頭を下げた。
私は彼の言う通りに、ボールを彼へ返した。
「ありがとうございま―――す!!!」
「いえいえ!!!」
久しぶりに高校生と話せたことが嬉しかった。
それだけなんだけど、その日は、気分良く眠りにつくことが出来た。
最初のコメントを投稿しよう!