to you...

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コンコン! ノックがして、担当のナースさんが入ってきた。 「舞華ちゃんシーツ変えるね!!」 「ありがとう...」 時計を見つめたままベットを離れる私に、担当のナースさんがいった。 「何か待ってるの!?」 「えっ!?」 「時計見てるから。」 「いや....」 「そっかぁ!!!楽しみがあるっていい事ね☆」 ナースさんは、シーツを変えながら私に言ってきた。 「何で分かるの?」 「舞華ちゃんの担当ナースだよ!?舞華ちゃんの事わねちゃんと分かるの♪」 「そうなの!?」 単純に私は凄いと思った。 こんなんだからかなぁ!? 良く騙されやすい。 結構うそに気付かない。 「時計ばっかり見てたって、時間は早く進まないよ!!」 ナースさんは、取り換えたシーツを丸め扉へと向かった。 「楽しい事を待ってる時間は、本当に長いのに、楽しい時間って、あっという間に過ぎちゃうんだよね。」 そぅ言って出ていったナースさんがちょっとだけかっこ良く見えた。
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