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なるほど…、だいたい話が読めた。
確かにこの綾って言う子の肩や、足を見てみると…。
ナイフや、片手で扱えそうな銃…。
そして腰には手榴弾のようなもの…。
この世界の政府と言ったところか…。
「んで?俺等、生存者とやらがどうかしたと?」
「あなた達には、この区から離れてもらいます。」
「え!?ちょっと待ってよ。俺の先輩も、離れちゃって探してるんだけど。」
確かに俺等は、平片さんと野田を探している。
たぶん向こうも探してると思うけど…。
「どうして離れたんですか!!」
いきなりの大声に俺等三人は、心臓が飛び跳ねるぐらいに驚いた。
「まぁ落ち着け、俺等だって、離れたくて離れたんじゃないよ?」
「それじゃ…。」
綾が言い終える前に、別のところから物音がした。
俺等は振り向き、目を凝らした。奥の方には…。
「約10体…、バイオがいます。」
綾が言い終えると銃を構えた。俺等も遅れを取るように、武器を手にした。
「あなた方は危険ですので、下がってください。」
俺の武士道に火が付いた。
「それは頂けねぇ。いくら敵が危険だろうとも、男の俺等が黙っちゃいない。」
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