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そう俺が言うと、若村が付け足してきた。
「俺もそう思う。綾ちゃんも女の人だから、男の俺達に任せて。」
さすがの俺もびっくりした。
結構ビビリの若村から、こんな言葉が出ると思っていなかった。
「神無月さんは下がってください。俺達こう見えてもさっき、戦ったばかりだし。」
田木も言うようになったな…。
さすが俺の弟子達。
しかし、ここで綾が口を出した。
「先ほど戦ったのですか…。怪我はしましたか?」
「「「え?」」」
俺等三人は声を揃えて、綾に言った。
「誰か怪我をしていないかと、聞いたのですが?」
綾の目付きが…、一瞬にして変わった。
「誰も怪我はしてない。」
俺がこう答えると、綾の口から信じられない言葉が出た。
「怪我をすると、感染の恐れがあります。気を付けてください。」
俺等は顔を見合わせた。
「前から来ています!」
「「「!?」」」
俺等は前を見た。
もう5mもないくらい、ゾンビ達が近付いてきた。
俺はまず走り、居合切りの勢いで刀を抜いた。
狙った先は…、首。
見事に命中。
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