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俺の仕事は結構辛いサービス業。
今日も仕事が終わり、疲れた体を癒そうと自宅へ帰る準備をしていた。
そこへアルバイトが、3人程俺のところへ近寄って来た。
「平片さん。今から一緒にご飯、食べに行かない?」
俺に話しかけたのは若村海斗、と言うアルバイトの子。
「別に行ってもいいが…、金無いぞ?」
本当の事を言ったのだが、バイト達はその事を気にしないような素振りを見せるかのように言った。
「そんなの大丈夫だって♪俺達奢るから。100円ずつね。」
溜め息一つついた俺は、承諾し、今となっては仕方ない。
いつも断ってばかりじゃ悪いしな。
「ところで、このメンバーで行くのか?」
「平片さーん、いつもの一人忘れてるって!」
こいつは野田大地。
若村と同じ学生のアルバイト。
そしてもう一人のメンバーを迎えに行く俺達は、入り組んでいる廊下を軽い足取りで歩いていた。
やがて目的地の場所が見えてきた。
「秋先輩。これから皆でご飯食べに行くんすけど、一緒に行きますか?」
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