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俺は田木を見た。
確かに疲れていそうだった。
そりゃ槍みたいな長い武器、扱ってるしなぁ…。
「それじゃあ、私について来てください。」
俺等は言う通りについていく。
ゾンビに背を向け走って行く。
しかしゾンビ達は俺等の後を、走って付いてくる。
「綾!後ろのゾンビ達が、ついてくるぞ!」
「大丈夫です。走っていますが、私たちより遅いはずです。」
「それならいいけど…。」
俺は黙り、そのまま走る。
何分走っただろうか…。
途中ゾンビが出てきたが、俺が切り刻んだ。
そしてついに…、明かりが見えてきた。
「もうすぐです。皆さん頑張ってください。」
明りの方を指差し、綾は言った。
その時だった…。
俺は只ならぬ殺気を感じた。
「綾!止まれ!」
「え?」
俺がそう言うと同時に、目の前の地面からナニかが出てきた。
人間でもない。
そして、先ほどのようなゾンビでもない。
「なんじゃこいつ…。」
誰からでも見てわかるが…、まさに怪物と言った言葉がお似合いだ。
身長は約3m。
口は犬のように大きい。
耳は猫のように、尖っている。
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