戦争

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まさに黒豹が二本足で、立っているかのようだ。 「マジかよ…。」 俺は絶望感を味あわせられた。 【グルルルゥ…】 奴の目は深紅に染まっており、恐怖感を増大させた。 「こいつは私に任せて下さい。皆さんは光のあるところまで、走ってください。すぐに追いつきますので。」 「ふざけるな!女一人おいて逃げるとか、どれだけ俺等弱虫なんだよ!」 さすがの俺でも、その言葉には怒る。 「あなた方では倒せません。とりあえず詳しい話はあとでしますので、言われた通りにしてください。さもないと皆さん…、死にますよ?」 「「「!?」」」 綾の目付きが変わると共に、化け物以上に殺気を放った。 「…。それじゃ先に行くけど、死ぬなよ?」 「任せて下さい。それでは後ほど…。」 そう綾は言うと、化け物に向かって走り出す。 俺等は背を向け、光のあるところへ走り出した。 お互いの【生】を祈って…。 俺等は走る中、綾の銃声に耳を傾ける。 音が鳴ると同時に、化け物の雄叫びが聞こえる。 【グオォォォォ!!】 そして俺等は離ればなれになってしまう。 綾は一人であんな化け物と戦っている…。
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