感覚

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平片さんの所まで近づくと、そのファイルのような物を、見せてきた。 「なんっすか?これ。」 「まぁ見てみなって。」 そこには…英語と日本語で、こう書かれていた。 ≪○月×日≫ 私の名前は神無月綾。 もし誰かがこの文を読んでいるなら、私はこの世界には居ないかもしれない。 私はこの世界の人間じゃない。 ゲーム、A dream and a real borderに触れた瞬間、雷と共に入り込んでしまったみたい…。 もしこの文を読んでいる人がいるなら、私達を助けて! そして私の仲間の…達も助けてほしい…。 もしかしたら、もう手遅れかもしれないけど、私は希望を捨てない。 生きるために…、友達の為にも私は闘います。 もし私の友達を見かけたとき、元気にしていると伝えて下さい。 もしかして、私はその時この世界に存在しない人間になっているかもしれないけど…。 それでも伝えて。 友達に心配させたくありません。 from神無月綾 手紙には、名前も丁寧に書いてあった。 けど肝心な仲間の名前が汚れていて…、読めない。 残念だけど、仕方ないよなー。
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